飲食店で開業するならHACCPに注意

飲食店を新規開業するときにはいろいろな準備が必要ですが、設備や資材と同じようにHACCPについても注意が必要です。食品衛生法の改正によって義務化された衛生管理の手法で、飲食関係の業種はもれなく対応が必要となります。知らないまま開業というわけにはいかないので、早めに詳細を確認しておいた方が良いでしょう。小規模の飲食店では、HACCPの考え方を取り入れた対応をすれば十分です。

具体的には提供する食品の工程を明確にして、重点的に気をつけなければいけない工程に対して、基準を作って監視し、記録に残すと言った作業になります。これは食中毒や異物混入などの望まない状況にならないようにするための考え方になります。従来の衛生管理ではサンプリングによって確認していましたが、漏れがないように全数監視するところが大きな変更点です。HACCP自体で何かを要求することはないので、素材の保管や加熱調理などの方法をしっかりと考えて、特に温度が変化する工程に対して、細菌が増殖しにくい方法を日頃からできるようにします。

また、記録も重要でなにか発生したときに被害を最小限に抑えるのに役立ちます。基準に適合しているかどうかを確認するだけで大丈夫なので、細かな内容はいりません。なにか異変に気がついたときだけ、あとからわかるようにしておくと安心です。全てはトラブルが発生しないようにするためなので、自分のことだと認識してしっかり対応しましょう。