センサーによるデジタル湿度計

従来の湿度計は毛髪やナイロン糸が湿度によって伸縮する変化を利用した伸縮式や、感湿材を用いたバイメタル式で計測していましたが、近年は半導体センサーを用いたデジタル湿度計が主流です。デジタル化してからは一定の湿度を超えた時にすぐにセンサーで知らせてくれたり、測定間隔を1分から設定できたり、湿度の変化を自動で記録しレポートとしてプリントできるようになりました。ゆえに温度や湿度管理が重要な食品製造業や、一定の湿度で商品を輸送したい物流業でデジタル湿度計の需要は高まっています。デジタル湿度計をクラウドで結べば遠隔地から湿度を管理でき、湿度の変化もクラウド上にデータを自動で保存されるので便利です。

仕組みとしてはセンサーから発せられた湿度データをインターネットで基地局に転送、そこからデータサーバーに記録を保存します。管理者はそのデータサーバーにアクセスすることで、いつでも好きなときに湿度をチェックできるので、支社がたくさんある企業でも生産拠点が海外でも本社で一括して遠隔監視が可能です。企業向けにセンサーの貸し出しやクラウドの設定までを、一つのパッケージとしたプランを提供している電気通信事業者もあれば、無線LANに対応したパソコンやスマートフォンで管理できるデジタル湿度計を、個人向けに通販しているネットショップもあります。どちらも専用のソフトウェアが不要で、センサーが届いたその日から利用できるのがメリットです。

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